あ行(158語)

「あ」
「い」
「う」
「え」
「お」


[あいしか]
 あらま、さい。単に「あいー」「あえ」と言うことも。
[あいや]
 そのとおりだよ。
[あえ]
 あれ。あいつ。また、「さい」と同じ意味にも使われる。
[青バス]
 秋田市に本社を置く「秋田中央交通」の路線バスを、このように呼ぶことがある。
 同社の路線バスの色が緑色が基本であること、さらに、廃止された秋田市交通局の路線バスが、赤系統の配色であったため、「赤バス」と呼ばれていたことによる。
 今でも中央交通のバスは緑色が基調だが、人気まんが「つりキチ三平」のラッピングバスは、「三平バス」の愛称で親しまれている。また、秋田の方言や名物などを図柄にしたラッピングバスもあるらしい。

秋田中央交通 公式サイト
http://www.akita-chuoukotsu.co.jp/

[あがいね]
 歩けない。
[あがってけれ]
 「休んで行ってください」という意味のほかに、「召し上がってください」というときにも用いる。
 「おじゃっこあがってけれ」は、「お茶をお召し上がりください」と勧めるときの一言。「おあがりください」と同意。
[あがね]
 歩かない。
[あがぼ]
 赤ちゃん。「あがんぼ」とも。
[あがめろ]
 けがなどで皮膚がむけて皮下組織が露出している状態。
[秋田]
 秋田県全体、または県庁所在地の秋田市という意味の両方がある。
 ほかに、秋田市の旧市街地という意味で、秋田市中心繁華街のみを指すこともある。
[秋田犬]
 国天然記念物。日本犬の中では最大級の種類に入る。「あきたけん」とよく言われるが、正しくは「あきたいぬ」。
 その認定には、厳格な審査基準がある。かのヘレンケラーの愛犬も、ジェフ千葉のマスコットも秋田犬。渋谷の「ハチ公」の故郷は大館市で、大館にもハチ公の銅像がある。
[秋田時間]
 たとえば、「お昼12時までに集合」という約束の場合、お昼12時になってから集合をはじめる時間的感覚のこと。あまりよい意味では使われない。
[秋田城跡]
 奈良時代から平安にかけて築かれた、当時としては日本最北の行政拠点。「高清水公園」として秋田市民に親しまれている。
 「秋田城跡」と言われることから、佐竹氏の居城があった「久保田城跡」とよく混同される。
[秋田商売]
 殿様商売。愛想の悪い店の商売。なぜかこう言われる。決して褒められた意味ではない。
[あぐ]
 歩く。
[あぐで]
 悪態。または「歩こうぜ」という言葉にも用いられる。
[あぐど]
 かかと。または、歩くと。
[あげ]
 赤い。
[あげな]
 赤いの。赤色の。
[あげば]
 歩けば。または、赤ければ。
[あさま]
 長野新幹線ではありません。朝、午前中。
[あじどうらぐ]
 大仙市にある「東北醤油」の本醸造しょうゆ「味どうらくの里」のこと。
 秋田県内と山形県内一部店頭でしか販売されてないが、地元では店により売り切れが出るほど根強い人気がある。
 店舗により特売日を設けたりすることがあるが、数量限定で供されることが多いため、売り場は長蛇の行列となり、さながら正月のバーゲンセールを彷彿とさせる「戦場」ともなったりする。
 以下は東北醤油のホームページ。このおしょうゆの開発と人気の裏には、涙なくしては語れない「誕生秘話」があるようだ。
 秋田・山形以外の方は、ネットからご購入可能。

東北醤油株式会社
http://www.touhoku-syouyu.co.jp/index.php

[あだ]
 あなた。また、「痛い」「いてて」というときにも「あだ!」と言う。
[あだる]
 標準語の「当選する」「ぶつかる」「聞いて回る」などのほかに、脳血管疾患にかかることも指す。
[あっちすな]
 暑いですねぇ。
[あっちゃ]
 あちらに。
[あど]
 もう。すでに。二度と。
[あねちゃ]
 若い女性、お姉さん。
[アノラック]
 防寒着、コート。かっぱなどの雨具をも含むことがある。そもそもはイヌイットの人たちの革製の防寒着のこと。
[あば]
 女性、ご婦人、奥さん。歌手の「ABBa(アバ)」も、確か女性グループだったような。秋田弁を知っていたのだろうか?
[あべ]
 行きましょう。阿部さんでなくても「あべ」と誘う(笑)。
[あます]
 「あまる」「残す」という意味のほかに、「食べ過ぎる」という意味に使われることもある。
[あますだげ]
 余分なだけ。売るほど。残すほど。「あまらがすだげ」とも。
[あめぇ]
 甘い。または塩気が足りない。味が薄い。(決まりやねじなどのしめぐあいが)がゆるい。
[あめっこ]
 飴玉。キャンディ。
[あめもの]
 あまいもの。
[あめる]
 腐る。
[あらげる]
 暴れる。
[新屋]
 「あらや」と読む。秋田市新屋地区のこと。市の南西部に位置し、日本海・雄物川(おものがわ)・秋田運河に接しており、その河口に面している。
 雄物川より南の地域には、公立秋田美術工芸短大・市立新屋図書館・西部市民サービスセンター・JR羽越線新屋駅・新屋工業団地などがあり、秋田運河と雄物川に挟まれた北側の地域には、レスリングや野球でも知られる市立秋田商業高校・県運転免許センターなどがある。毎年8月10日には、「雄物川花火大会」が開かれ、多くの観客でにぎわう。
 ただし、タクシーなどに乗車したとき、単に「新屋」と言うと、南側の地域と誤解される場合がある。北側のエリアには、「勝平(かつひら)」「割山(わりやま)」などの住所があることから、同区域をそのように呼称し、南側を「新屋」と呼称することも多い。
[あるもんだが]
 あるんですか?ありますか?または「信じられないことだ」「とんでもないことだ」という意味にも用いられる。
[あるもんでね]
 前述の「あるもんだが」の意味のうち、「信じられないことである」「とんでもないことだ」と同じ。
[あんちゃ]
 若い男性、お兄さん。
[あんびん]
 「女性自身」のこと。「ばっぺ」とも。
[あんべ]
 具合、調子。
[あんべいい]
 調子がよい。都合がよい。すばらしい。気に入った。
[あんべいぐ]
 具合よく。臨機応変に。好きなように。上手に。
[あんべわり]
 具合が悪い。調子が悪い。都合が悪い。

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[いあんだ]
 いいのである。申し分ない。
[いあんだども]
 いいのだけれども。いいけどね。
[いあんべ]
 「あんべいぐ」と同じ。
[いぁ]
 相づちや質問、肯定のときに、語尾や音程の上げ下げで使い分けられる便利な用語。ただし、日本語の活字では正確な表記ができない。
 ショッカーの「イー」とは発音がまるで違う。
[いかいかする]
 不快な感覚がする。違和感などの症状を表す。
[いが]
 いいか。いいですか。
[いがいね]
 行くことができない。
[いがった]
 よかった。
[いがね]
 行かない。
[いくて]
 よくて。「いして」とも。えして。
[いぐなる]
 回復する。改善する。
[いごど]
 よいこと。または、「いいなぁ」の意味にも用いる。
[いだ]
 おります。「いますか?」という意味にも用いられる。
 親しい人の家を訪問した時、「ごめんください。いらっしゃいますか?」という意味で一言、「いだぁ?」または「いだがぁ?」と叫ぶことがある。
[いだわし]
 もったいない。惜しい。「いだまし」とも。
[いっかだ]
 しょっちゅう。日常的に。
[いっちに]
 とっくに。すでに。
[いで]
 痛い。「いいんだよ」という意味の言葉にも使う。
[いでのけのという]
 「あそこが痛い、かゆい」と理由をつけて、腰が重いようす。文句やへりくつばかり言ってものぐさなさま。
[伊藤 秀志(いとう ひでし)]
 主に名古屋のラジオなどで活躍しておられる歌手・タレント。秋田県由利本荘市出身。
 2003年3月に全国発売した「大きな古時計・ZUZUバージョン」が、オリコンシングルチャートで総合17位を記録。ほかにも、秋田弁を用いた多くの楽曲があり、アルバムも発売されている。
 カラオケや着メロなどもある。以下は伊藤さんの公式サイト。

GEMSTONE CLUB -Hideshi Ito official web site-
http://gemstoneclub.jp/

[いど]
 いいぞ。いいんだってよ。
[いどご]
 いいところ。
[いね]
 おりません。
[いねがぁ]
 いないか?
[いば]
 よければ。
[いぶりがっこ]
 いぶり漬けのことで、秋田県内陸南部の特産物。元々は湯沢市の「雄勝野きむらや」という漬け物屋さんの商標名であったらしいが、現在は「いぶりがっこ」という呼び方のほうが一般的に用いられるようになった。
 だいこんなどをけむりでいぶして燻製にし、その後、米ぬかや塩などで漬け込む。そのため、表面は茶色から黒色をし、中はたくあんと似たような色になる。独特の風味がある。
 一般家庭でもよく食べられており、観光客のおみやげとしても好評である。
[いべ]
 いいでしょ?
[いや]
 標準語の「いいよ」「けっこうです」と同じで、すばらしい、よろしい、必要ないなど、意味はかなり広い。もちろん標準語の「いやだ」という意味にもなる。
[いらねごど]
 よけいなこと。むだなこと。
[いらねもの]
 不要品。むだなもの。
[いれ]
 いなさい。
[いんた]
 (何々)のようだ(な)。(何々)みたいな感じの。「だめだいんた」は「だめなようだ(な)」ということ。「あげいんた」は「赤い感じの」ということ。
[いんたば]
 (何々)のようならば。「かねいんたば」は「食べないようならば」ということ。
[いんま]
 今。

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[うぉらぁ]
 親しい人と偶然会ったときや、久しぶりに会ったときに使う。これも活字での正確な表記が不可能。
 「いぁ」と両方、正しく発音ができる人は、秋田や青森の人とみて間違いない。青森出身のタレント・伊奈かっぺいさんが、両方とも青森弁のねたとして使用されている。
[うごで]
 動いて。
[うじゃっと]
 どっさり。
[ うだで]
 いやだ、嫌い。うんか。
[うまぐね]
 だめだ。よくない。物事を断るときにも使う。
[うめど]
 うまいよ。
[うめぐね]
 おいしくない。まずい。
[うめねが]
 おいしいじゃないか。
[うめもの]
 おいしいもの。ごちそう。
[うめる]
 濃さを薄める。またはお湯を水でぬるくすること。
[うらうらど]
 うろうろと。
[うるこめ]
 うるち米。
[うるうるでぇ]
 落ち着かない、心穏やかでない。具合がよくない。
[うるがす]
 水などに浸しておくこと。
[うるだぐ]
 慌てる。
[うわっぱり]
 上着。
[うんた]
 これも「いやだ」の意味。「うんか」とも。
[うんちん]
 大便。

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[え]
 家。「あだえ」は「あなたの家」ということ。
[えご]
 「えご」という海草、またはその加工品。調味料をつけないと、そのままでは基本的に味はない。
[えして]
 よくて。「いして」とも。
[えへる]
 きげんを悪くする。すねる。「むんつける」と同意。
[えふりこぎ]
 見栄を張る。かっこつける。
[えらしぐね]
 かわいげがない。
[える]
 (何々)される。「ごしゃがえる」は「怒られる」ということ。
[えんこ]
 犬。
[演説をぶづ]
 演説をする。蘊蓄や理屈をたれる。

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[おうごんしゃ]
 バキュームカー、またはその業務を行う業者さんのこと。一説には昔「黄金社」という業者があったためとも言われる。
[おえる]
 生える。
[おが]
 男鹿半島とは違います。すごく、非常に、たいへんにという意味。男鹿半島はおがすばらしい所だや。ぜひいらしてください。
[おがしして]
 おもしろおかしくて。
[おがしけんた]
 へんな。いかがわしい。
[おがしっこ]
 お菓子。
[おがる]
 成長する、生えてくる。人間・動植物の別は問わず、生物全般に適用される。
[おぎゃぐさん]
 お客さん。
[おごご]
 漬け物。由利方面の言葉。
[おざって]
 休んで行って。横手方面でよく用いられる。
[おしぇ]
 遅い。おへ。
[おしぇる]
 教える。「おへる」とも。
[おじげっこ]
 味噌汁。「おづげっこ」とも。
[おじゃぢゃわん]
 湯飲み茶碗。
[おじゃっこ]
 お茶。
[お膳こ]
 料理の乗せられている「お膳」という意味と、食事会、宴の席という意味の両方がある。
[おだった]
 (棒などを)折った。
[おだって]
 (棒などを)折って。
[おだる]
 (棒などを)折る。または、北海道の小樽のこと。
[おだれだ]
 (棒などが)折れた。
[おだれで]
 (棒などが)折れて。
[おだれば]
 (棒などを)折れば。
[おだれる]
 (棒などが)折れる
[おだれれば]
 (棒などが)折れれば。
[おっき]
 大きい。
[おづげっこ]
 おじげっこ。おみおつけ。
[おっこめる]
 押し込める。詰め込む。
[おっさん]
 おじさんではありません。お坊さん、和尚さん。
 私の属する「日蓮正宗」ではこの言葉は使いません。「ご住職」「御尊師」「ご僧侶」とお呼びします。
[おっつける]
 押す。
[おど]
 お父さん、旦那さん。
[おどげでねぇ]
 たいへんだ。難儀だ。「ゆるぐね」とも。
[おどで]
 おととい。
[おなんこ]
 女性、「おなご」とも。
[おの]
 (何々)なのです。「年取ったおの」は「年をとったのですよ(とりました)」ということ。
[おばこ]
 美人、娘さん。秋田の女性は全員「おばこ」。「こまち」とも。
[おばんです]
 こんばんは。関西でも使われる。
[おへ]
 遅い。おしぇ。
[おべだ]
 知っている。覚えがある。
[おべだふり]
 知ったかぶり。
[おべでれ]
 覚えていなさい。「おべでれや」「おべでろ」とも。
[おへる]
 教える。おしぇる。
[おべる]
 覚える。
[おぼでぇ]
 重い。
[おめ]
 あなた。あだ。
[おもいやみ]
 めんどくさい。おっくう。気が重い。
[おもしぇ]
 おもしろい、愉快、楽しい。
[おもしぇぐね]
 おもしろくない。楽しくない。不愉快。「おもへぐね」とも。
[おん]
 (何々)だもん。「おぎねおん」は、「起きないんだもん」ということ。
[おんおって]
 執着して騒ぐこと。「遊ばねばねくておんおって」は「遊ばないと気が済まないと騒いでいる」という意味。
[おんじ]
 弟。「しゃで」とも。
[おんちゃ]
 息子。

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